主人公の世界では、人々は祝福という大いなる加護を持ち、当たり前のように不死に近い長寿を誇ります。
そんな世界で、祝福を奪われた少年アストレイムとその母親の苦悩から物語ははじまります。
読んでいて、作者様のこれまでの作品に共通する、静かで暗く寂しさを滲ませる文体で、家族の苦悩が描かれていきます。
その鋭さは、あまりの理不尽さと絶望に怒りを覚えるほど重く、恐ろしく、心を激しく揺さぶられました。
そして、前作「静寂の祈響士」でも謎であった人物たちが現れ、物語はさらに広がっていきます。
きっとこの先の本編で、彼らのことは語られるのでしょう。
ぜひ「静寂の祈響士」を読んでから楽しんでください。次回作もきっと楽しみになります。