初めての子供が生まれた。
けれど、父親になった「僕」は、赤ちゃんの小ささにも、奥さんの身体の変化にも、育児のひとつひとつにも、ただただ驚きっぱなし。
抱くのも怖い、触るのも怖い、でも逃げるわけにはいかない。そんな新米パパの手探りの日々を描いた、あたたかい家族のお話です。
主人公の戸惑い方がとてもリアルで、思わず笑ってしまう場面がたくさんあります。
「なんだ?!この生き物は?!」という驚きも、赤ちゃんを前にしたら本当にそう感じるのかもしれないなと思いました。
ふにゃふにゃで、やわらかくて、守らなければいけない存在を前にして、主人公がいちいち真剣に慌てるところが微笑ましいです。
それでいて、ただの育児コメディではなく、夫婦の距離感や、奥さんへの気遣い、家族になっていく過程が丁寧に描かれているのが魅力だと思います。
特に好きなのは、主人公が何もかも分からないなりに、ちゃんと向き合おうとしているところです。
最初から完璧な父親なんていません。
分からないことを分からないままにしない。怖がりながらも、奥さんと赤ちゃんのために一歩ずつ覚えていこうとする姿に、じんわりしました。
タイトルの「今日より明日、明日より明後日」も素敵です。
育児も夫婦も、きっと最初からうまくできるものではなくて、昨日より今日、今日より明日と少しずつ慣れて、少しずつ家族になっていくものなのだろうな……と感じました。
笑えて、かわいくて、でもとても胸に残るお作品です。
新米パパの大混乱と、そこから始まる家族の毎日にエールを!