魔獣を倒す冒険者ではなく、その後に待っている解体師が主人公。
この時点でいい設定だなって思いました✨
ジンが使うのは派手な魔法でも剣技でもなく、解体用のナイフ。
魔獣の骨格や肉質、毒の位置まで見極めながら、どんな獲物でも淡々と捌いていく姿が完全に職人です。
でも彼がそこまで解体にこだわる理由が、「名声が欲しい」でも「最強になりたい」でもなく、ただ美味い飯が食べたいからなのが面白い。
しかも魔猪の肉や毒を持つ魔獣など、普通なら素材として売られて終わりそうなものを「どう料理したら一番美味いか」まで考えるので、解体シーンとグルメ描写がちゃんと繋がっています。
物語が大きくなっても、ジン自身の価値観がほとんどブレない。
周囲がどれだけ騒ごうが、本人が一番気にしているのは目の前の素材と次の飯。
異世界ファンタジーなのに、読後に一番残るのが「肉食べたい……」なのは反則ですww
戦う人ではなく、捌く人を主役にしたからこその面白さがしっかりある、職人×異世界グルメの短編ファンタジーでした。
※この作品、「グルメだからおいしそう」だけじゃなくて、解体描写がかなり生々しい。
「うわ、解体えぐい……」
↓
「いや待って、めちゃくちゃ美味そう……」
こうなります( ゚д゚)