唐代の西域を舞台に、人外の過去を持つ女首領と、戦場から救われた白髪の青年たちが織り成す義賊譚だ。 歴史的事実と道教ファンタジーが融合し、精緻な情景描写が重厚さを支えている。 かつて妖狐だった主人公が「人」として生きる決意と、仲間との絆が酒宴の喧騒や山道の静寂を通じて叙情的に描かれる。 術式や東洋医学の要素が、物語に独特の神秘性を与えている。歴史ファンタジーや義賊もの、宿命を背負った人外主人公を好む読者におすすめできる。