い〜や本当に素晴らしい作品です。
文章の言葉の駆け引き。これがまぁなんとも素晴らしかったです。言葉のリアルさ。そこから見えてくる情景が美しかった。
最初の謎感から、どんどんわかることによって感情が高ぶってしまう。なんでここまで読者の心を高ぶらすことができるんだろう。そう考えるとやはり言葉のリアルさなんじゃないかなと私は感じました。
心情が、高校生らしいことによってリアルさが際立って小説の世界にはいりこむような気持ちになるこの作品です。
今里 反抗期だ〜! 今里 ネコ好き泣かしてきた〜!そう私も実況したくなるこの頃です。
ミコトぉぉぉっっっー!!(涙)
脳内で延々と兄の行動を実況をする水子の妹に、体を貸してやる兄の話。これが、本当に笑えてせつなくて読後感が爽やかだ。失恋したり、野球をしたり。そして、母に感謝を伝えたり。何気ない青春なのだが、水子の彼女は本来それを味わう事ができなかった。だからこそ、全力で楽しむ姿が本当に尊いのだ。
しかし、こうして考えると生きているという事はなかなか幸せなことではないのだろうか。もちろん、電車の中でお腹が痛くなったり、バイト先でクレーマーに絡まれたりと嫌なことは人生にいくらでもある。でも、ミコトの言うとおり幸せなことだっていくらでもあるのだ。
生きていて良かった。そう考えることができる素晴らしい作品なり。