サン=テグジュペリの「星の王子さま」をカットアップする大胆すぎる試みですが、これが瀬尾さんらしい。小説はひとつのポエムをストーリーにまとめたもの、だからCAT-UPで解体すれば純粋な詩に戻れるはず、という発想が面白い。全17話、各話のタイトルが「……」で終わっているのも、余白を大切にする姿勢の表れでしょうか。原作を知っている人ほど、見慣れた言葉が予想外の場所に現れる驚きを楽しめる作品です。