目覚めた瞬間から、世界そのものが少し錆びているような感触がありました。
記憶を失ったアンドロイドが、自分の損傷した姿を見つめる場面に、
ただのSF設定ではなく「自分とは何か」を静かに問う痛みがあって惹かれます。
機械の街、失われた記憶、焼けた人工皮膚、そして誰かに修理されて再び動き出した身体。
その一つ一つが、物語の謎でありながら、同時に祈りのようにも感じられました。
暗く、冷たく、美しい世界の中で、
ドウツキがこれから何を思い出し、何を選ぶのか。
銅の月の下で語られる再起動の物語を、ゆっくり追いかけたくなりました。
全く関係ないのですが、私的に(個人的に音楽が好きでして)
ACIDMANの「2145年」という曲の情景を浮かべました。