カニバリズムという凄惨な事件の傷跡を背負う少女と、彼女を神聖視するストーカー、そして彼女に酷似した謎の少女の三視点が交錯する心理ホラーだ。 逃れられない血の呪縛や、他者を利用して生き延びようとする歪んだ生存戦略が描かれる。 耽美かつ重厚な筆致で、現実と「さかい」が溶け合う不穏な空気感を構築しており、読者の神経を逆撫でするような生理的嫌悪感と美しさが同居している。凄惨な心理ホラーや、救いようのない絶望感、カニバリズム等の衝撃的なテーマを好む読者におすすめできる。