JR、阪急電鉄、阪神電車、大阪メトロ、無数の道が集中し、数百万の人々が行き交う街、梅田。その地下迷宮(ダンジョン)は広大に層を為して広がって、近年の再開発にともなって、また新たな変容へと入っています。これだけの空間に、これほどの人が満ちて行き来するからには。その中に呑まれ、あるいは去ってゆく人もいるのかも知れません。あなたは……無事に出てこられるのでしょうか?
作品には一人一人の登場人物が紹介され、それぞれに梅田でのドラマが展開されていました。それも不思議に彷徨って新しい風を呼び込むような形。梅田のあの地下道に迷い込んだかのような感覚にさせられます。徐々に明かされるその様子、きっと誰かが見ているという感じ。深いです。
複雑怪奇と聞く梅田地下街に、行ったことが無い人も、「そんな大げさな」と呆れる大阪住まいの人も、さぁ、ご一緒に。私たちの知らない「梅田」が、ほら、ここにあります。