それが善行でも悪行でも、人はやっただけのことはきちんと評価されるべきだと思う。
でなければ我々は動物と何も変わらない。けれど現実的な限界がいつもそれを阻む。
今作は、死神である主人公が、無価値とされた人々を新たな視点で再評価し、正しい魂の価値を見出そうとする物語である。
それは人間にとって、間違いなく救いであり、たとえようもなく、優しいものだ。
死を司る側から、人間の生の在り方と、その評価を問う作品で、興味深い。
もちろん、死神だからといって、なんでも簡単にできてしまうわけではなく、その仕事には困難もあり、話に起伏をつけている。
文体は読みやすく、キャラの性格と役割の配置も的確で、またエピソードごとの演出の意図もわかりやすいので、内容がスラスラと入ってくる。
すでに色々伏線もあるようで、先の展開が気になる。
オススメできる作品です。