駅で姉の友達と再会した。
あの頃よりも大人になっていた。自分もオトナになったつもりだったのに。
こいつは姉でもないのに「弟」と呼ぶ。
相変わらず馴れ馴れしいし、あの頃みたいに見透かしてくる。どうも気に入らない。
ちくしょう、言いたいことはこんなじゃないのに。
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嫌じゃないが、苦手な人がいる。
かき乱され、いつもの通りにならない人。
その人の前じゃどうにも「背伸び」がしたくなる。
今回こそ「分からせ」てやると意気込むが、毎回こんなじゃない、あんなじゃないでてんてこ舞い。
相手の方は「変わってないね、何よりだ」とどこか満足げ。
意識が常に前のめりになる、そんな経験。
背中がむずむずしてくる話だった。