日本を代表する港町・横浜には、かつて市営の路面電車『横浜市電』が存在しました。
ですが、自動車化(モータリーゼーション)を始めとした時代の流れに飲み込まれ、折角の新型電車も実力を十分に発揮できず、1972年までに全ての路線が姿を消してしまいました。
派手な装飾に身を包んだ『花電車』が彩った最後の時から月日は経ち、当時若かった人々も今や孫やひ孫が生まれる時代。
そんなある日、市電の電車たちが保存されている博物館を訪れた主人公が出会ったのは……。
昔の路面電車が今も大切にされているように、主人公たちの思い出も、色あせる事無くしっかりと今も心に刻まれている。
時が過ぎても変わらない優しさは、きっと自分たちの傍にある。
そんな、温かく優しい気持ちにさせてくれる、素敵な短編作品です。