日常であと一歩が踏み出せない人の話。過去を思い出し、未来を思うきっかけになるような素敵なオムニバス
会社員の青治、在宅勤務の多喜、兄の友人へ恋する美愛の三つの連作短編。不思議な癒やしの花や「勇気のお弁当」、怪しげな魔術書など、日常の中に潜むファンタジックな要素がスパイスとなり、登場人物たちの恋や変化を後押しする。失恋や虚無感を抱えながらも、一歩踏み出す勇気を得ていく瑞々しい再生の過程が描かれている。恋愛や成長物語が好きな人。心温まる短編集を求める読者。日常の閉塞感に悩む社会人。におすすめできる。