何となくは聞いた事があるかも知れないが
知識として識る事が殆どない『いざなぎ流』
抑もが、文献がないのだ。
四国の山奥の物部集落に存在し、略々の
祭文や祈祷の流れを 口伝 とした古来から
脈々と承継された呪術師集団の奥義。
これ程までに詳細に調査され、分かりやすく
解説された文献は見た事がない。
作者はAIを使い熟すが、取り分けこの作品は
異彩を放つ。きっと誰もが興味を持つのでは
ないだろうか。民俗学や歴史に興味がある
者は必見である。そして、ホラー好きにも。
『いざなぎ流』を扱ったホラー小説は多いが
これを知ると更に物語に深く浸れる事は
間違いない。
尤も、これはノンフィクションであり
過去から現在へと流れる歴史の顛末でもある。
神々は、何故に廃れるのか。
奉祀する者がなくなる、助けを求めなくなる
嘗ての神聖な土地が放棄される。
これは社会の発展と共に我々が失って行く
なにか の記録でもある。