魔術を「神の奇跡」として信仰する世界観が非常に魅力的だった。冒頭から魔術体系が丁寧に構築されていて、事件捜査を通して自然に設定を理解できるのも上手い。シルヴィアとレオニスの対照的な性格も印象的で、冷徹に真実へ迫るシルヴィアと、人の心を見ようとするレオニスの関係性に惹かれた。焼死事件の謎、効果のない黒魔術、そして最後に現れた少女。ミステリーとしての引きも強く、世界に隠された「大きな嘘」の正体が気になる導入だった。