物語は東華という唐風の国の女帝に上り詰めた夏龍華が六十を迎えようとした時に、元の宗室の後裔である桑清虎に追い詰められるところから始まります。
彼女は「通天万照鏡」の力を使い、十八歳当時の女官時代に回帰します。
再び通天万照鏡と出会い、二度目の人生のため、順調に貴妃にまで上り詰め、二度目は一度目ではしなかった選択もしていきます。
龍華の一人称で書かれるこの小説では、特に別の人物の視点が入ることなく、全てが龍華視点であり、女帝に上り詰めた人らしく、唯我独尊。この小気味の良いくらいな心情描写がさばけていてとても良いです。自身を慕う者には優しいところも、彼女がただ尊大な人物ではないことを証明しており、魅力に溢れています。
果たして龍華は再び玉座に登るのか、不思議な力を持つ通天万照鏡とは一体何か。
非常に読みやすく、展開も目が離せません。