もうひとこと紹介が全てなのですが――アイデアがまず秀逸です。アイススケートで代理戦争を行う。でもそんなの点数なんてあやふやじゃんって思いますよね(五輪のアイススケートとか)この作品では氷の精霊とのシンクロ率(身体が凍りついていく)で点数がわかるのです。そして――100点を取ると凍り付いて戻ってこれなくなる。しかも、氷の精霊は、躍り手と意思疎通をする。この物語は、母を代理戦争で無くし、自らもまたこの戦いに臨む一人の少女の物語。
多くは語らない。ただ極限を絞り出すような美しさが、短文に乗って描かれる。必死で、本気で、凍り付くほど熱い。