おすすめ、とするのが適切か分かりません。
しかしこの小説を読んで、カタルシスを感じる方、あるいは、ひとつの教訓を得る方もいるかと思い、レビューを書きます。
私はこの作者さんの別の作品からこの小説を読んだのですが、似たテーマでありながらその表現が正反対でした。まず、ここまで書き分けられる文章力に舌を巻きます。
テーマはタイトルにある通りです(実体験、まで本当だとつらすぎますが)。この小説は、その先を書いています。虐げられ、時を経て立ち向かえるようになり、そこから自立した後、それがこの小説のメインだと思います。そのメインが、とても重く、つらく、救いがないのです。
私は幸運にも、このような苛烈な環境で育ちませんでした。それがどれほど恵まれたことか。
もし自分が子供を持つことがあったら。私はこの小説を笑い飛ばすことが出来るでしょうか。なんて露悪的で悪趣味な小説なんだ、と。でも、今は出来そうにありません。
願わくば、いつかそう出来たらな、と思います。
作者さん、お疲れ様でした。ゆっくりお休みください。