第41話 愛妾として生きるか母として生きるか

「異母兄上、いらしてたのですか?また、塀を超えて忍び込んだのですか」

「はは・・・今度は私の顔を覚えていてくれた者もいたから、門から入ったよ」

「そうですか」

「熱がある。もう少し横になっていたほうがいい。可哀想にその熱は乳が張るからだ。先ほど、大蔵卿殿に言って絞ってもらった」

「ああ・・それで・・先ほどまで胸が痛かったのに・・」

「泣いていたのか・・」

「わかっているのです。あの子を豊臣の世継ぎにするためにはおね様に預けた方がいいと・・」

「豊臣の世継ぎか。それが鶴松の幸せだと思うかい」

「何が言いたいのです」

「お前が人々のために、関白様を支えていこうとしているのはわかる。だがな、鶴松を巻き込むな。腹を痛めた我が子に乳も飲ませてやれない。そんなのは間違っている」


「攫ってきてやろうか」

「え?」

「関白様を支える愛妾ではなく、ただの母として生きてみないか。もちろん、このような、豪奢な暮らしはさせてやれんが、お前と鶴松ぐらいは養ってやれる」

「でも、義母兄上・・見つかれば・・」

「お前の人生に口出しはしないと決めた。だが、お前はつらそうだ。よく、考えてみてくれ」


と、二人が話していると大蔵卿から声をかけられました。

「あの・・お方様・・北政所様からのお使いの方が・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

もし少しでも「続きが気になる」「面白かった」と感じていただけましたら、

★評価やフォローで応援していただけると、嬉しいです。



カクヨムにこちらも投稿しています。

よろしければお読みください。


『地球滅亡からオーロラソースまで!名作・神話のIQ破壊魔改造かるた』

少年の絶望、みかんの踏み絵。あいうえお順に名作の思い出を粉砕

https://kakuyomu.jp/works/2912051597931649556


長政パパも活躍する?歴史パロ

太陽は象さんが七輪で扇いでる説。IQを捨てた戦国最強日記。

https://kakuyomu.jp/works/2912051596169889999


大人のための読み聞かせー微熱と毒薬の昔話パロディ短編集

純愛からブラック、大人の色香まで。一話完結で贈る、毒気ある昔話パロディ

https://kakuyomu.jp/works/822139845084173012


カメカメ仮面が活躍する話、連載中です。

オットドッコイ帝国物語

https://kakuyomu.jp/works/822139845981497075



替え歌です パブリック・ドメインの歌

https://kakuyomu.jp/works/2912051595661577996


日本歴史絵巻 杉勝啓短編小説集 IN戦国時代

https://kakuyomu.jp/works/2912051596249383113


オットドッコイショ帝国物語ー短篇

https://kakuyomu.jp/works/2912051596248238382


新説・源氏物語 ―光る君、あなたの罪は重い。救われなかった女たちの遺言書ー完結済

https://kakuyomu.jp/works/2912051596044786187


地獄の蜘蛛の糸を『極太ロープ』に改造する横で、僕のろくでもない日記を読み上げるー短篇

https://kakuyomu.jp/works/2912051595267200940


戦国時代 敗者の言い分

30人の戦国人が語る言い分

https://kakuyomu.jp/works/2912051595271370621



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る