最近、群れの序列の4番手が成長著しい。時が経つのは早いもので、あの鼻垂れおチビが今やランドセル担いどるで……。と、しみじみのしばたろう。
そうです。彼は犬。
荒野や雪原といった過酷な路面もたやすく走破する4WDの体躯に、そもそもご先祖はハウンドで戦争屋。身辺警護などお手の物、鼻歌混じりにこなせます。看護、保育にも優れ、当然お手もお手の物。そうです。ぴかぴかの犬なのです。
さて今日もお散歩の時間。
一日の内、取り分けるんるんの時間。
…時間は流れます。
犬の時間は、流れていくのです。
たやすくなんてありません。
流れの行き着いた先、雄大な海。浮かぶ空。それとももっと別のどこか?
…先なんてわかりません。
でも全部覚えてる――。
さて今日はどこへ行こう。どこまで行こう。どこまでだって行こう。
しばたろうは犬です。
帰るところはただひとつ。あの温かな群れ。
シバタロウとユウタ。
一生読んでいられる味で素敵です。面白いのでぜひ読んでみて下さい。