この作品をレビューするのは、実は2回目です。
作者であるもちもちさんは、もう一度この作品に挑戦しています。
以前はどんなレビューを書いたかは覚えていません。
でも、だからこそ、今の自分でもう一度向き合いたいと思いました。
初めて読んだ時と、今とでは感じ方が違います。
前にに読んだ本を久しぶりに読見返した感覚?
いや、違います。それはきっと、この作品自体が「熱を持った」からだと思います。
『チャンピオンロード』は、売れない漫才師が“売れる”ことを夢見て挑戦し続ける物語です。
けれど、ただのサクセスストーリーではありません。
読んでいると分かるのは、これは「誰かの物語」ではなく、作者であるもちもちさん自身の叫びに近いということです。
まぶしい作家さんなんです、もちもちさんという作家は。
正直、読んでいて少し悔しくなりました。
自分も似たようなことをしているのに、ここまでがむしゃらにはなれていない。
だから、思わず応援したくなるんです。
「売れたい」
「バズりたい」
「もっと面白くなりたい」
その焦りや葛藤、もがきが、文章の端々から滲み出ています。
だからこそ、綺麗すぎない。
だからこそ、リアルで刺さるんです。
改稿を重ねていること自体が、この作品への本気度の証明であり、
その積み重ねが、物語に“魂”を宿しています。
夢を追いかけたことがある人なら、きっとどこかで自分を重ねてしまうはずです。私も、たぶんその一人です。
『チャンピオンロード』を読むということは、
もちもちさんという作家の“今”を読むということ。
その熱を、ぜひ感じてみてください。