「慈愛」「無慈悲」「微エロ」「社会風刺」という独自のテーマで日本の童話を再構築している点が最大の特徴だ。オオクニヌシが兎を捕食する冷酷な改変や、一寸法師の淫らな夜這い、軍備の是非を議論する平和主義の鬼たちなど、原典の教訓を皮肉るシュールな展開が続く。人間の業や現代の世相を反映させた大人向けの視点は、読み手に衝撃と不穏な笑いを提供する。ブラックユーモアやシュールな笑いを好む層、斬新な解釈の物語を求める読者におすすめできる。