全エピソードでずっと感じたことは語彙がすごく豊富、様々なシチュエーションに応じて文章テクニックが多彩ということでした。
月の存在に飢えている月読住人には月の模倣は切実なことで、その心情が美しい言葉でひしひしと伝わってきます。
月読名物の偽物の地図を本物にしていく……というメインのアイデアがおもしろく、美味しい食事シーンなども盛りだくさんのストーリー。
夜と七巳の貴重なデートシーンも読めて楽しかったです!
夜と七巳のラブコメシーンは、十代の甘酸っぱさと大人っぽさが行き来する様子に直接的な言葉はないのにドキドキしました。
月にまつわる奥ゆかしい言葉を最大限に利用した素敵な恋の物語でした。
夜と七巳は、アルバイト先の店主から、偽物の古地図に合わせて、宝物を埋めてほしいと言うアルバイトを持ちかけられる。
ボーナスもでるし、シストのようにしていけば良いのではという夜の提案に七巳も乗り、ふたりは一緒に行動する。
夜の実家のお店、遊園地、古書店でふたりは少しずつ近づいていく。
これは、夜と七巳ふたりの関係にスポットライトを当てた青春ストーリー。
作者さまが近況ノートに書いていらっしゃった夜と七巳にストーリーを当てて行くというのは、この高校生ふたりが気になっていた私にとってとても嬉しいことでした。
夜のお店ではクレープを食べ、素麺もご馳走になり、牛タン弁当、瓶のコーラと、美味しい食べ物が物語に出てくるのも良いなあと思いました。
それらを一緒に飲食することによって、ふたりの仲も少しずつ近づいている気がするからです。
文章はとても丁寧でしっかりと描写されており、読み手を飽きさせません。月読峠がどんな場所なのか脳裏に鮮やかに思い浮かべることができるのです。
夜と七巳ふたりの物語が広がってゆく様には
頬が緩み、一息に読んでしまいました。
夜も更けてゆく中で、七巳が言うセリフにはドキドキしました…!!コーラの瓶がアクセントに効いていました!
夜と七巳の物語。作者さまのセンスが光りました。こういうの読みたい!と思わせてくれました。作者さまのお考えに拍手を贈りたいと思います!
とても大満足な読み応えでした。
夜と七巳のひそやかな物語。あなたもそっと覗いてみませんか?きっと甘酸っぱい気持ちになると思います…!
本当に素敵な物語をありがとうございました!
心からオススメします…!ぜひ…!