とても理解できない、理解してはいけない、そんな猟奇的犯罪者の心理を描いた作品です。理解も共感も出来ないししたくない、なのにその思考のメカニズムには納得が出来てしまう。そんな不思議で不気味な読書体験は、かの有名な『金閣寺』を読んだときの様な読後感に似ていた。理解は出来ない、しかし頭に刻み込まれてしまう。そんな犯罪小説の真骨頂とも言えるこの作品を、ぜひ皆様にも読んで頂きたい。