読み進めるたびに高速で運ばれていくかのような求心力。あらすじにもある「時速100kmで突っ込んでくる巨大毛玉」のごとくジェットコースターに乗っているかのように感じました。世界観がしっかりしているため、見慣れないワードを見ても不思議とスラスラ読めます。それはきっとユーモラスな空気が作品全体に漂っているからでしょう。疲れているときにふとこの作品を読めば、肩の力がスーッと抜けるかもしれませんね。理屈ではなく体感として読むことで、異世界を堪能できますよ。
タイトルのコミカルな印象を良い意味で裏切る、苛烈で美しい地獄絵図に圧倒されました。シリアスな文体と独創的な用語が、唯一無二の世界観を構築しています。