最初は「感覚」で先輩を好ましく感じ始めたけれど、健気に見つめているうちに、実際に先輩がどう優れているのか、現実の行動を見て、実感として好きになっていくという段階的に好きになっていく様子が丁寧に書かれていて、非常に微笑ましいです。
確かに義務教育においては、一年先輩でも随分違う場所にいる人に思え、
一年生の時に三年生を見ると、本当に大人びた人たちに見えたことを、この話を見ていると思い出せる気がします。
部活動などをやる醍醐味というのは、自分の趣味や好きになれることを見つけるだけではなく、中学や高校において、違う学年の上級生と関われることなのかなとも思います。
同学年の人たちと遊んでるだけでは、感じられない、年上のお兄さんに対する純粋な憧れ。
義務教育という絶対的な規律の中に放り込まれる学校生活において、上級生が見せてくれる少しだけ違う雰囲気や、世界観。
焦がれる主人公の気持ちが生き生きと描かれています。