青木ヶ原を抜けた先で、雅實と純彦は算額を軸にした“第三の企画”へ踏み込む。和算の遺産をただ学ぶだけでなく、目の前で再現できるかを問う挑戦が、全国青年数学大会の裏側に潜む思惑と結びつき、物語は一気に熱を帯びる。舞台は船上の一週間。全国から集まった強者たちが、山葉利美を含むライバルとして立ちはだかり、勝負は知力だけでなく覚悟まで試される展開に。汗と涙が混じる結末へ向け、雅實の視点で描かれる緊張と高揚が、シリーズの“下巻”として鮮やかに収束していく。