祭りである。
月読峠では、大蛇の化石が発掘されたとともに印のついた地図が出回るようになった。
気分はインディージョーンズだ。
そして地図の印からは、『月読石』と呼ばれる鉱物が発見される。
不可視の光を放つその石は、加工に向いていないためそのものの価値はなく、なんのための石なのかわからなかった。
そんな月読峠で本日お祭りである。
おそらく娯楽のそこまでない場所なのだろう。飲めや歌えの大騒ぎだ。
この祭りに……
地図の謎を解こうとする女性と、その助手(?)
峠で度々通報される、謎の事案に対処しないとならない警察官。
祭りは苦手だが、家にいても落ち着かないので神社に来てみたら、
謎の人物と鉢合わせてしまった少女。
そして……アルバイト先の本屋で自分のことを『血吸い』と呼ぶ謎の女と出会ってしまった男子。
この四人の運命が混じり合う時、誰も想像していなかった奇妙で不可思議な出来事が起きる……。
そう!! ここまでこのレビューを読んでいただいたらわかるとおり、
とても5千文字以内に収まる話ではないのだ!!
最後の展開に度肝を抜かれるが、
人によっては……
続きが気になったり、もっと詳しく!! と願いでたくなったりするだろう。
私でさえ、これは予告編だと言ってくれ。
十万字越えの長編がこの後来るんだろう? と期待してしまった。
が、
何度でも言うそれが野暮なのだ!!!!!!
物語の種を巻かれて、刈り取るのはこちら!
つまり、自分で補完すればいい。
物語は、壮大なスケールを、ほぼ無理くり三千字に納めている。
それを、全部教えろと言うのは野暮だ。
自分で十万字の世界観まで膨らませたらいいじゃないか。
『何かが始まりそうなこのワクワク感!』
それを凝縮したこの一作。
ご一読を。
月読峠の運命やいかに!
楽々浦夜たちは、不思議な古文書に従って探索に行った結果、「巨大な蛇の化石」を発見するに至った。
これは一体なんなのか、と思う中で地域は盛り上がり、月を見ながら宴会などを開くことになるが。
彼らはここで色々と先延ばしにしてしまった。その土地に巨大な蛇の化石なんかがあることには、間違いなく重要な意味があることを。
でも、そんなのを気にせずに宴会だけして盛り上がってしまう彼ら。
キーワードとなった「月」と「蛇」の関係。そこから出てくるのがこのヴィジョンという。
このエンディングの先で、この月読峠は一体どうなってしまうのか。マチェーテ使いの七巳さんの活躍でどうにかなるか。
カオスでカタストロフィな物語の続編。ほのぼのとジェノサイドの同居する感じが楽しいです。