ムジークの定義や危険性を学術資料風に描くことで世界観へ強く没入でき、最後の「研究記録はここで途切れている」という締めが不気味な余韻を残していました。
ファンタジー小説は世界観の設定や説明が難しいよな、、、と常々思っていたのですが、このように別の小説として公式で資料集を発表するというアイデアにまず感動しました。本編の方ものぞかせていただきますね!!
この記録を編纂された方の「真実を射抜こうとする眼差し」が本当に素晴らしく、断片的な情報の端々から、見えない火花が散るような世界の緊張感が伝わってきます。それは単なる記録ではなく、「凍てついた旋律が解けるのを待つ、嵐の前の静けさ」**を閉じ込めたような、深く美しい調べを感じる一冊です。