最高位魔導士クロトと第二王子グリズリッドの黒魔導士を討伐する旅において、聖女という立場を拒み、魔導士として生きることを選んだクロトの意志の強さに惹かれました。
テンポの良い対話には何かしらの意図と仕掛けがあり、無駄のない文章でつづられているのが印象的です。
特に「前聖女ナシェル」への想いに触れる箇所は胸に迫るものがあり、揺るぎない生き様を見るような強さを感じたものです。
「魔導士で在り続けたい」という意志は、現実社会における使命感や矜持を彷彿させ、共感する箇所も多くありました。
噂や謎が置かれるところはリーダビリティを加速させ、動きと緊張のあとに、クスッと笑えるユーモアに触れる。
ただのラブストーリーというくくりではおさまらない、生き抜く知恵と意志の大切さに触れることのできる、思慮深い物語です。
最高位魔導士を務める、心身に強い芯を秘めたクールな女傑・クロト、
そして〝放蕩王子〟との通り名で知られながらも、
見せる顔や心遣いは何故かいつも生真面目で静謐な美男子・グリズリッドが、
国家と平和の敵、黒魔導士を討伐するために危険な任務へ就き、
旅を続けながら次第に分かり合っていく、
繊細にして時にコミカル、とっても読みやすいファンタジック・ラブストーリーです。
物語を紡いでくれる文章は流麗で、
美しく色とりどりな情と光景にあふれてくれています。
言葉の解りやすさ、さらりとした読みやすさも魅力です!
クロトとグリズリッドの過去や、ずっと抱えている気持ちが徐々に明らかになっていき、
また、重なりあっていく(過去も、気持ちも……!)情景を、
いつも細やかで丁寧に描写してくれるのも素晴らしくドキドキします。
誠に面白い作品です!
魔道士クロトと第二王子グリズリッド、心身ともの美しさが静かに煌めくお二人の旅路を、
どうか皆様も是非ご覧くださいませ~!☺️🙏🌟