第9話 かまどの隣
「今日も一日、頑張ってね、かまど!」
早朝、武家屋敷で働く下女がかまどに火をくべる。
主人の朝餉の準備からかまどの一日が始まる。
下女は
いつもかまどに向かって話しかけた。
自分の相棒だと言ってかまどを丁寧に扱った。
かまどは毎日、自分に楽しそうに話し、笑いかけてくる
ある時、屋敷の息子が
しかし、
まして下女の
怒った息子は
そしてかまどにくべられた火のついた薪で
『 ああ! 止めて、止めて! 私の炎で
かまどはその様子を全て見ていた。
目の前で、自分にくべられていた薪で
『 私の
あああああ! お前を許さない!
かまどは怒り悲しみ、その燃えさかる炎を屋敷に解き放った。
炎は瞬く間に屋敷を覆い、
『ああ、
空高く上昇する炎が涙のように火の粉を舞い散らせた。
◇◇◇
「今日も美味しい食事を作りましょうね。
「もちろん!かまど、何から手伝ったらいい?」
かまどは
かまどと
かまどは
まるで隣に
まるで昔のあの時のように。
『
私はその笑い声が好き。
かまどは
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