ある山里の領主のもとに産まれた子は、見るもおぞましい「忌み子」だった……。それが災いを為す前に、しかるべき決断をせよと、家族も、領民も迫るなか、領主は異形の我が子への愛を断ち切れず。しかし、ついに……。「忌み」とは何だったのか。衝撃的な真実が、いま人々にのしかかる。
この作品は独特な文体で描かれていて、プロローグの段階から「この先どうなってしまうんだろう……」というような不穏さが渦巻いています。そして、不穏は確信的な恐怖に変わり、恐怖はやがて悲しさや切なさに変わっていく……。赤子は大切にしようと思いました。
赫子の描写の表現に圧倒されました。物語全体が不気味で、冷や汗をかいてしまいました。言葉だけであれだけの恐怖を誘うだなんて、凄すぎます。