小説家志望の主人公が、この世にある全てのミステリー作品のトリックを検索出来るアプリ“TOMIN(トミン)”をダウンロードしたことから始まるホラー作品です。TOMINとは「トリック・オブ・ミステリーノベルズ」の略のこと。アプリを使って主人公は“オリジナリティ”あるミステリーを書けるのか……?
こちらはプロット交換企画で、私が書いたプロットから牛捨樹さんに本文を書いていただきました。
牛捨樹さんの代表作『上野恭介は呪われている』はホラー、『秋葉千晴は退屈している』はミステリーです。まさに本作をお任せするのに最適なお方といえましょう……!
そんな牛捨樹さんだからこそ書けるアレンジが光り輝くホラー作品に仕上がっています。なにせストーリーを知っているはずの原作者に、ゾクゾクとした恐怖を味わわせたのですから……!
主人公の心の弱い部分を静かに突くような演出と、アプリの無機質さや人知を超えた万能感が見事に表現されています。また作品内に込めた『毒』も効いており、思わずニヤリとしてしまうほど……!
牛捨樹さんにお願いしてよかった、と心の中で何度もガッツポーズをしてしまいました!
私が読みたかったホラーがここにある、という感じです!
そんなホラーな演出と毒が大変においしい作品ですが、それだけではありません。牛捨樹さん作品ならではの人間賛歌も楽しむことができます。人が恐怖に直面した時、今まで隠していた“本性”が露わになるからかもしれませんね……!
ラストで主人公が見せる本性が一体どんなものなのか?
ぜひ、あなたの目でお確かめください……!
ミステリーの新人賞に応募し、落選した主人公。
書評は「トリックがありきたりでオリジナリティが感じられません」とのこと。
主人公は感情に任せてチャットAIを開き、あるアプリを知る──。
フォローしているユーザーさまのレビューから拝読しました。
いやあ、出会えてよかった作品です! たっぷり楽しませていただきました。
主人公がAIを通じて知るアプリ、名前を「TOMIN(トミン)」といいます。
私はこちらを「なーんか入れ替えたらすごい意味になる?」とか考えてあれこれ頭を動かしてみたのですが、早々にそれどころではなくなりました。
お話の方にハラハラさせられて、「ええ、それ大丈夫……?」とか「ああ……!」とか思いながら読み進めました。
お話が進むごとに、緊張と興奮と、ある種の期待が増していきます。
最後が……とっても好きです。
なんでしょう、あのっ……「おお!」となるような、見ようによっては「フッ」となってしまうような 一言!
どうか私の代わりに、この感覚を言語化してください……!
ミステリ作家を志す主人公の作品は今回も落選した。
『トリックがありきたりでオリジナリティが感じられません』
そんな書評に怒りを爆発させる彼が出会ったのは、全てのミステリ作品のトリックを網羅し検索できるというアプリ。その名もTOMIN…。彼ははたしてオリジナリティあふれるミステリが書けるのか?
実際に存在しそうなアプリと、それを使った主人公が迎える結末とは。
ありきたり、既存、よくある。
創作をしているとこういう言葉にぶち当たる、多くの人が経験することではないかと思います。ホラーというのは、日常にいかに恐怖を潜ませるかもポイントだと聞いたことがあります。その点においてこのアプリは「まさに」という要素。ヒトコワであり、想像力が恐怖を増幅させるような展開にぞわぞわします。
この想像力を掻き立てるものこそ唯一無二では?さてさて…主人公はどうなるのでしょう。