前世は神さまだったミツハ。
現在はヒトとして生きる彼が生きるのは、所謂異世界。
かつての縁とは隔絶された場所に居るはずだった。
神時代、狛犬として共に居た那岐(と那美が)、
まさかの時空を超えてまで、ミツハを探して来てくれた。
慕ってくれるけど、なんで?
大きな愛は知っていても、個人的な愛には疎い元神さま。
そうまでして、自分を探してくれた狛犬那岐がよくわからない。
神さま時代のミツハは那岐を救ったかも知れない。
彼の感覚では、当然のことに過ぎないのかも知れない。
だが、それまで壮絶な生を生きてきた那岐には唯一無二の存在だった。
でも、那岐は那岐で、素直じゃないからね。
なかなかミツハには伝わらない那岐の想い。
もどかしい想いは、ミツハに届くのか。
かつての相棒の狛犬那美も、愛の教科書(薄い本)持参で、二人を応援します。(趣味のネタとして)
あなたも壁となって、二人を見守ってみませんか?
神様が人に転生する。それも異世界に。
今はもう人として生きる神、ミツハを、かつての狛犬那岐が、決して消えることのない強い想いを胸に追いかけてきます。
あらゆる境界をこえた、かつての主従の再会。そして、ひとつの事件を通して、ミツハの世界、心が動き出します。
主従から、少しずつ変化を見せるミツハと那岐の関係。
それを見守る個性的かつ魅力的な登場人物達。
各所に謎を含ませた緊張感のあるストーリーが、作者の豊かな表現力で緻密に描写され、作品に奥行きを出しています。
特に、過去のエピソードは心を掴まれます。お気に入りです。ネタバレできないのでもどかしいのですが、是非読んでいただきたいです。
私も壁になりたいです那美さん。
いえ、恐れ多いので宙を漂う一粒の埃になりたいです。
前世が神だった主人公・ミツハと、そんな主を追って異世界まで来てしまった狛犬・那岐。
この関係性、やっぱり強いですね……。
ミツハのやわらかく穏やかな語り口のおかげでとても読みやすいのに、那岐の執着はしっかり重い。
「何年も探してきた」「二度と逃がすかよ」という熱がきちんと伝わってきて、再会ものとしての美味しさが際立っていました。
コミカルな掛け合いも楽しく、妖精や風追いの設定も入りやすくて、するすると読めます。
それでいて、主従の縁の深さや、置いていかれた側の時間の重みも感じられて、この先の展開が気になります。
那岐との距離がどう変わっていくのか。
そして那美がどう関わってくるのか。
続きを楽しみに追わせていただきます。
この物語は、作者さんの心が映し出された、ただただ優しく、美しい世界。
カクヨムで筆を執る多くの方がそうであるように、本作品の作者さんもまた、魂を削り、そして祈るように、この物語を紡いでいらっしゃるのだと、読み進めながら強く感じました。
物語の主人公ミツハ様は、本当は心から彼のことを慕いながらも、性格も方向性も真逆でいがみ合う二匹(二人?)や、もはや限界突破してしまった妖精、純真な心を持つ若者たちがひしめく中で、唯一無二の良識人として光を放ち、作品内では、皆をそっと……しかし、力強く導いてくれています。物語はまだ、第1章。今はまだ、この世界の片鱗にしか触れられませんが、この先に広がる尊さの景色を、きっと皆さんも感じられるはずだと確信して、★を贈らせて頂きました。心からの「トゥンク」と、いつも素敵な作品をありがとうね。作者さん!
信仰を失い、神ではなくなった結水縁尊。
この世から消滅したと思われた、彼
しかし彼は異世界で、健在だった。
ミツハという名の彼は、現在モデルのマネージャーをしていたのだ。
だが、そのモデルであるツクヨとミカは、妖精の悪戯を受けていた。
未だに、その妖精が何を望んでいるのかは、不明。
そんな中、かつて結水縁尊ことミツハに仕えていた、狛犬の那岐が現れる。
那岐は結水緑尊が神でなくなり、自分達との契約が切れた後も、ミツハに執着していたのだ。
妖精を捕らえる事が出来る「風追い」としての技能を持つ那岐は、ミツハ達の事務所に雇われる事になる。
やがてもう一人の狛犬である、那美も現れ、彼女はミツハや那岐の「壁になりたい」と申し出た。
壁?
壁って、何?
そう言った基本的な事から「?」な、ミツハ。
ただ、恐らくミツハにとっても那岐や那美は、家族と言える人々だった。
マイペース故にその事に気づかないミツハは、無事モデル達を守れるのか?
件の妖精が出現した時、この物語はまた一歩――やべぇ展開を迎える――?