第12話 生物兵器研究所の壊滅

 今回の依頼は『生物兵器研究所の壊滅』だった。実地訓練と師匠は二人で解決する様に命じた。


「珠子……愛してるぞ」


「私は別に愛してないわよ?」


「普通、そこは合わしてくれても……」


「たかだか施設の壊滅でしょうが〜」


 一番近くの身を潜めれる場所でも2kmはある。


「丸裸で突っ込むしか無いわね〜」


「それしか方法が無い」


 二人は一気に走り出すと迎撃部隊が出て来た。


「新型の兵器か!?」


「生物兵器だけじゃないみたいね〜」


「どうする?」


「ぶっ壊す!」


 珠子はニャンダラのラッシュで突っ込み、社がサポートに入る。


「よっしゃ!ポンコツにしてやった!」


「不味い!防護壁が閉じる!」


「社!丸くなれ!」


「こう?」


「上等!必殺!社シュート!」


 丸く成った社をボールの様に蹴り飛ばすと防護壁を次々、貫通して行く。


 皮膚硬化出来る社の弾はダイアモンドの弾丸、珠子の怪力と合わさって、貫通出来ぬ物は無い。


「突入よ!」


「……うん」


 内部でも武装した兵士達が弾丸を放つ。それを社を盾に突っ込む珠子。


「珠子……一つ良いか?」


「頼れる男の背中って好きよ!」


「えっ本当!?」


「このまま行くわよ!」


 中は生物汚染が起きない様に何重にも防護壁が設けられて居る。社がボールに成るのは嫌だと言い出したので、社の足首を掴みバスタオルでも振る様に防護壁を叩き潰して行く珠子。


「……珠子」


「ええい細かい男って嫌いなのよ!」


「そんな〜!」


「男なら黙って背中で語りなさい!」


 社の背中からは哀愁が漂って居た。


 ついに生物兵器ゾーンへ突入した。


 クリーチャーが襲って来るが社を無視して、ヌンチャク化すると駆け抜ける珠子。


「ヌンチャクは嫌って言ったじゃないか!」


「そんな昔の事は忘れたわね〜」


 いよいよ最深部に辿り着くと、この施設の最終兵器が登場した。見てくれは非常に悪い。


「社!ピンッ!と成れ!」


「人間ロケットも嫌だからね!」


「今回は違う!早く!」


 社がピンッと成ると珠子は目の前で社を回転させ始めた。


「師匠の技から着想を得た、この奥義!」


 社は激しく回転して居る。


「珠子版!極星裂波螺旋穿孔!」


 社に回転を与え弾丸の如く打ち出すと生物兵器も一瞬で吹き飛んだ。壁にめり込んだ社を引き抜くと社からクレームが飛ぶ。


「結局、ロケットじゃないか!」


「今回は師匠の技を二人で再現したのよ〜所謂、共同作業?みたいな?」


「一方的過ぎるよ!」


「じゃあ、アンタが普段から愛してるって言ってるのも、そうじゃない」


 そう言われると社も反論出来ない。


「僕のは気持ちがこもってる!」


「私のは力がこもってるわ」


 二人の議論は平行線を辿ったが任務は達成した珠子達だった。



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