第18話

会場のサロンは30坪程度か?

普段はエステサロンらしいが

施術用のベッドや器具は移動出来るらしく

ヨガの教室としても貸し出しているだけ

あって、中々の広さだった


光太は簡易コンロを置くスペースが

しっかり確保出来た事もあって

順調に準備を進めていた


おおかたの仕込みが出来上がった所で

加代子がショートカットのよく似合う

女性を連れて来た

「光太君、こちらがサロンのオーナーの

由美さんよ」とその女性を紹介して来た


「初めまして、大迫由美です。

今日はお店を閉めてまで来て頂いて

ありがとうございます」と

挨拶をして来たので、光太も

準備の手を止めて挨拶をした


「由美さんには仕事の事だけじゃなくて

子育ての悩みも色々と相談に乗って

もらって、頼りにしてるの」


年の頃は50代後半か?光太より

一回りは上の年齢だと思うが

若々しい感じの由美は頼りになりそうな

姉御肌と言った感じの印象だ


その由美が光太の顔をじっと見たかと思うと

加代子に向けて「中々手強いわね」と

意味深な表情で言った後

光太へ「慣れない場所だと思いますけど

何かあれば遠慮なく言って下さいね」と

告げてスタッフへ指示を出す為に離れた


光太は由美の台詞が気になったが

そこには触れずに「長年ビジネスをしているだけあって、目の前に立たれると自然に背筋が伸びる方ですね」と

由美の印象を伝えた


「確かにそうね、厳しい所はあるけど

情には厚いお姉様よ。まあ光太君から

見たらオバサンかもしれないけど」と

最後だけ声を潜めていたが 

顔は本気でそうとは思っていない事は

光太にも分かった


「僕の料理の先輩にも一回りは上の

素敵な女性は居ますしオバサンとは

思わないですよ、むしろ姐さんって

感じがしますね」


そんな取り留めのない話しをしていたら

来場者が訪れて来る時間が

近付いて来たので料理の仕上げに入った







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