リバイブ・カプセル服用者は、死後に10時間だけ(※人によって多少上下あり)自分の理想通りの姿で復活することが出来る。
用途は人の数だけあるだろう。
本作には、夢のような技術と制度を利用した3つのケースが描かれている。
人智を超えた奇跡には、大きな代償がともなって然るべきだ。
リバイブ・カプセルについても例外ではない。
服用者の未練が強いほど復活にかかる時間が速まり、再び得た命の時間は短縮されるという設定も皮肉が効いており、物語をピリッと引き締めている。
ありえざる猶予を人は何に遣うのか。
理想の姿を得た彼らは、何を知り、何と対峙することになるのか。
命には刻限があるが、死期のわからない私たちがそれを自覚して一瞬一瞬を噛み締めて生きることは困難を極める。
だからこそ覚醒する願い、死してようやく顔を出した本心。
その質量に、あなたは畏怖すらおぼえるかもしれない。
生と死、理想と現実、自己と他者の隔たりに焦点を当てた哲学的SFヒューマンドラマ。