加須 千花先生の『炎樹の試練───シャケード15歳』は、女神ギンシャーリーに“美しい少年”として見初められた王子シャケードが、炎樹の試練と女神の愛に翻弄されながら、「選ばれる」という運命の重さと、自分の心の在り方を問われ続ける物語です 📘✨
突然、女神の前へと連れ出され、大神官候補に指名されるシャケード。
国を滅ぼした「モモタローンの過ち」が示すように、女神の寵愛は祝福であると同時に、拒めば国が揺らぐ“呪い”にもなり得ます。
そこへ課されるのが「三つの試練」。
この瞬間から彼は、愛と恐怖のあいだで揺れ続ける運命に足を踏み入れていきます 🔥🌹
「選ばれることは本当に幸せなのか」
「愛はどこまで許されるのか」
「神と人間は、そもそも対等になれるのか」。
本作は、そんな深い問いを、派手な戦いではなく、キスと祈りと試練という親密なスケールで描き切った、神話系ダークロマンス/成長ファンタジーです。
静かに燃えるような情感と、神話世界の荘厳さが重なり合い、読後に長く余韻が残る作品でした 🔥🌳
このお話は、同作者さまの長編『救世の乙女は3人の王子に求愛される〜あたしが恋をしないと世界滅亡ですが、恋とはしようと思ってするものではありません〜』のスピンオフです。
そこに登場する大神官シャケードが、いかにして女神ギンシャーリーから寵愛を得られる『大神官』になったのかが描かれています。
まだ15歳の初々しいシャケードが、女神に選ばれ試練を課される——それは王子たる彼に拒否できるものではありません。拒否しようものなら、シャケード一人に留まらない超・超悲惨な事態になるからです!
苦労人シャケードと、人間とは異なる価値観を持つ女神との間にあった試練。そして今も続いているであろう寵愛の実態。
長編をお読みになられた方は、改めて「タクアンヌってすごかったんだ……」としみじみ感じることでしょう。
シャケード好きの方にはもちろん、シャケードって誰なのよ?な方も楽しめるお話です(^^)!