郁くんのまっすぐすぎる想いが、とにかく熱くて眩しかったです。尻尾や耳が感情に連動してしまうところが可愛いのに、告白は全存在をかけた本気で、そのギャップにやられました。祐介先輩の「死んだ魚みたいな目」の奥にある揺らぎや、教室や保健室の空気の描写がとても美しくて、キュンとします。
創作リレーがそのまま告白になっていく構造も巧みで、物語の中と外が重なっていく感じがたまりません。荒々しさと不器用な優しさが同居する郁と、逃げ腰なのに確かに揺れている祐介。ふたりの距離がどう変わっていくのか、そっと見守りたくなる作品でした。