魚を渡したら、つがいになってしまった。
お腹が空けばブルーギルをくれる。
引き寄せられて読み始めるとそのまま一気に最新話まで行ってしまった。
そにあは素朴。そしてまっすぐ。
都会の喧騒や情報の波に埋もれた純真さ。
効率や便利さの裏で置き去りにされた原初の感性。
そんな現代人が失くしてしまったものをそにあはナチュラルに持っている。
であるがゆえに、そにあは、どストレートだ。
その真っすぐさをなかなか上手くキャッチできない明日春の人の良さもまた染み入るようでいい。
飾り気のない「つがい」であるからこそ、お互いへの心遣いが優しい。
ちょっとうだつの上がらない青年と
人間世界に馴染み切れない亜人との
静かで美しい物語である。