回文。上から読んでも下から読んでも同じになる文句のことを言いますが、まさかこの言葉遊びが人生に大きな渦を巻き起こすとは!
主人公、小湊浪子はひらがなで書くと「こみなとなみこ」になる。
回文の名前を持つ人間、回人だった!
彼女は子どもの頃から自分の名前に違和感を持ち、親に抗議するも「これほど美しい名が他にあるか」と一蹴される。内心、親も結婚する前の名前が回文だから自分も同じく名付けたに違いと思いながらも、彼女は回人としての人生を歩む。
そんな彼女の周りには、回文名を持つ同類が子どもの頃から不思議と集まってくる。
生涯の親友も、高校で付き合った相手も……。
この物語は、言葉遊びから生まれる人生のおかしみが、最高にキマってます。
「そんなわけないだろ!」とは決して言えない名前の魔力。
僕は回人ではないのですが、思い起こせば、自分も自分の名前に左右される人生を送ってきた気がします。
もちろん、名前に何故かシンパシーを感じて近づいてきてくれた友達もいます。
言葉遊びと名前が巻き起こすちょっと不思議な物語。
是非、読んでみてください。