魔力によって視力を失った王子と、それを支える侍女の恋物語。などと、一言で済ませられないような、とてもとても長く、丁寧に、焦ることなく書かれたストーリー。まず、告白までが長い! とにかく長い!(笑)。でも、読んでいるうち、この丁寧さ、時間のかけ方、読者の焦らし方(笑)、が、クセになってしまう感がある。全てのシーンにおいて、背景が細かく書き込まれており、ほんの些細な心の揺れさえ感じられる情景描写が素晴らしい。とても丁寧な愛の形を読んでみたい方にオススメの物語。美しい世界です。