これはかなり大胆な構成だと感じました。
奇妙な現象から物語へ引き込み、
まるで《マトリックス》の「白うさぎ」のように、
読者を少しずつ世界の真相の入口へ導いていく。
単なる怪異譚ではなく、
「現実とは何か」
「認識とは何か」
という問いへ静かに踏み込んでいく流れが非常に印象的でした。
特に、
「観測している現実そのものが編集されているのではないか」
という発想と、
そこから世界存在論へ接続していく構成がとても面白かったです。
また、
創造主の存在そのものよりも、
「もし創造主がいるなら、なぜ世界を作ったのか」
「そもそも人類は何者なのか」
という問いへ変化していく流れにも強く惹かれました。
個人的には、
宇宙論やシミュレーション仮説、観測問題などに興味がある人ほど刺さる作品だと思います。
おすすめです。