読み始めた瞬間、まず雨の神社と崩れかけた怪異という不穏な導入に一気に引き込まれました。論理学のパラドックスを「呪い」や「能力」として物語に落とし込む発想がとても斬新で、知的なワクワクが止まりませんでした。
特に律が「定義」や「論理」で相手を縛り、状況そのものを書き換えてしまう展開は、頭脳戦としての快感がすごいです。
救っているようで容赦なく支配する律のキャラクターも魅力的で、冷酷さと日常の優しさのギャップが印象に残りました。
さらに累との掛け合いがテンポよく、重いテーマの中でも物語に軽快さとユーモアを与えていて読み進める手が止まりません。
嘘や記憶、鏡など「人間の認識の矛盾」を怪異として描く構造も見事で、読み終えるたびに「なるほど」と唸らされます。
論理パズルを解くような快感と、人間の弱さを突きつけるドラマが同時に味わえる構成に感動しました。
知性と怪異が交差する世界観がとても魅力的で、次はどんなパラドックスが事件になるのかと想像が止まりません!