落魄の末皇子、無能の烙印を押され、世の嘲笑を受ける。
殺伐を好まぬが故に龍の印の祝福を得られず、流転の人生を強いられる。
絶体絶命の窮地で、皇子が出会ったのは――龍脈を見通す少年だった。
龍脈とは、山河と大地の命運をつなぎ、天下の象徴たるもの。
その少年の目に映る、印なき皇子は、龍脈の加護に満ちていた。
天下は皇帝一家のものにして、また天下万民のもの。
民の心にこそ、仁愛と思いやりをもって天下を想う者こそ、真の明君たることを。
帝位を継ぐ道は遠く、権力と栄光か、使命と責務か。
平穏ならざるこの道程には、険路と挫折が待ち受ける。
されど、胸に抱く信念と、同じ理想を分かつ仲間がいる限り――
真の龍となり得る者は、必ずや奇跡を起こす。
瑞華国の歴史は、この龍脈の子によって、新たな一章を刻み始める。