私の場合は「ドラゴンランス」シリーズに登場する「憩いの我が家亭」の名物料理、「オティックの揚げじゃが」でしょうか。
言ってしまえば、シンプルな居酒屋料理然としたジャガイモと玉ねぎのバター炒めなわけですが、これまた何故か妙に印象深く頭に浮かぶんですよねぇ。
名前がファンタジー然としているのもですが、作中の雰囲気や、身近にある食材の料理なのでイメージがしやすい事など、実に妄想が捗る料理なんですよ。
作中の登場人物たちは、これを酒のつまみにしてエールをがぶがぶ飲んで、豪快なゲップを轟かせていたんだろうなぁと。
そしてこれは、情報媒体が文字に限られている「小説」だからこそ、余計に食欲が掻き立てられるような気がします。
目の前に写実的な像があるわけでもないし、香りや熱も感じ取れない。
情報は不足しまくり、全ては脳内の想像力だけが頼り。
それだけに、飢えた情報への渇望が「食欲」という形の欲求になる。
あぁ、実物を食べてみたい!
人によっては豪華なものだったり質素なものだったりする、十人十色なラインナップ。
そんなあなたにとっての「小説飯」を語りたくなる本エッセイ、是非ともご覧あれ。