狼青年と活字フェチの司書という一風変わった組み合わせが、シンプルな設定ながらも“読書への飢え”という普遍的な欲求で鮮やかにつながっていく――とても魅力的な出会いでした。二人の関係が自然に深まる様子や、本を愛する者同士のやり取りは読んでいて心地よく、日常の小さな喜びが丁寧に描かれている点に好感が持てます。異種族同士の交流が、ただ楽しいだけではなく互いを理解していく過程として描かれているこの作品は、優しい読書体験を求める方にぜひおすすめしたい一篇です。