しっかり重厚なファンタジーなのに、実際に読んでみると驚くほど読みやすくて面白い作品です!
特に柏崎篤輝の語りが面白かったです。
825万円の最新防護服が初日で大破したり、遭難から目覚めたらハリウッド俳優級のイケメンになっていたり、気付けば魔法を使っていたりと、普通ならシリアスになりそうな展開の連続なのに、柏崎自身が冷静にツッコミを入れながら状況を受け止めていくので、思わず笑ってしまいます!
火山灰に覆われた日本、不老不死の薬草『黒紫蝶』、医療革命を起こしたエリクシル、そして柏崎が失った空白の二週間。
次々に新しい謎が出てくるため、「この先どうなるんだろう」という興味が途切れません。
個人的には郷田さんとのやり取りがとても好きでした。
世界は滅亡寸前なのに、人と人との温かさは残っている。その空気感が作品全体を心地よいものにしていると思います。