タイトルで全部バレてるのに泣かせにくるの、ずるい。
先生が居酒屋で一人泣いてるシーン、たった数行で三百年分の孤独が伝わってくる。「酒と葉巻と食事は私を裏切らなかった」、この一文だけでこの人の人生が見える。
三人の教え子が全員「問題行動の理由」と「今の職業」がちゃんと繋がってるのが気持ちいい。設定に無駄がない。そしてお互いに謝り合う構図が温かくて、読んでるこっちまでほぐされる。
エルフの寿命スケールで「あと二十年」を絶望にする設定の使い方もうまい。ファンタジーの道具立てが全部ちゃんと感情のために働いてる。
短編としての完成度がとても高い。気持ちよく読み終われる、いい作品です。