シンメトリー(対称)であることが社会通念と化した未来の世界。
そこでは、裏路地や地下街にアシンメトリー(非対称)な欲望が吹き溜まる。正中線を引けばシンメトリーな人体を、アシンメトリーに欠損してみたい。三人では“対”になれないというなら、一人を葬り去ってでもシンメトリーを完成させたい……
それらの歪んだ欲を正すのが彼ら、シンメトリストである。
しかしながらシンメトリストとしての完成を見たイミの前に、右目を失ったアシンメトリーの少女、ジェレが現れる。
果たして彼女がイミにもらたすのは、生という名のシンメトリーな未来か。はたまた愛という名のアシンメトリーな破滅か……
作者様のハイセンスな世界観が炸裂する、SF短編です。